ベビーシッターの資格内容!取得までの流れは?

赤ちゃん

ベビーシッターの資格内容

ベビーシッターは、子供の世話をそれぞれの家庭ごとに行うための仕事です。
欧米においてはベビーシッターは学生や若い女性が行う仕事として一般的ですが、日本においてはどちらかというと富裕層のみが利用するサービスという印象が強くあります。

日本においてベビーシッターが普及しない理由の一つとして、他人に自分の子供を預けるということへの抵抗感があるでしょう。

子供を預けるということでは保育園や幼稚園が当たり前に利用をされているものの、家庭内に別の人を入れてそこで保育をしてもらうということはあまり慣れていません。

そこで、仕事で他人を自宅に入れるという時の不安を払拭するために利用されているのが「ベビーシッター」の資格です。

ベビーシッターとしての業務を行うためには何か資格が必要というわけではないのですが、全く無資格の人ではなく一定の知識や技能を備えた人材であると証明することで、利用者の不安をなくすことができます。

自主的にベビーシッターとしての勤務を希望して資格を受験する人もいますが、多くの場合はベビーシッター専門の派遣会社の側で就業者に対して研修をする形で資格受験を勧めています。

フリーランスとして個人でベビーシッターをやっている人もいないわけではありませんが、やはり信用問題という壁は多きでしょう。
そのため、実際に勤務をしている人の多くは業者を仲介して、お客さんのもとに派遣されるという形をとっているのです。

ベビーシッター資格を取得するまでの流れ

ベビーシッター資格は、民間資格としていくつかのものが運営されています。

中でも最も有名なのが公益社団法人全国保育サービス協会によるもので、一定時間の研修と実習を経て認定試験を受けるという形で授与をしている資格です。

受講をするための条件は特になく、学歴や職歴に関係なくゼロから教えてもらうことができます。
ただ年齢に制限があり、満18歳以上(高校生を除く)の者でなければならないとしています。

申込みをすることで養成研修と現任研修を受けることができるので、それをすべて終えたところで認定試験となる流れです。

試験に合格をする前には審査があり、きちんと現場で対応する能力が認められたときに協会へベビーシッター資格者として登録を受けます。

なお資格は有効期間5年となっており、登録証の有効期限から5年後に更新研修を受けます。
更新は1回限りで、そこでの研修が終わることで永続的に資格を所有することができるようになるのです。

試験科目となるのはベビーシッターとしての業務の基礎知識や技術の他、在宅保育や個別保育の特性や専門性についてです。

なお全国にある保育士養成校において「認定ベビーシッター」資格を付与する制度もあります。