保育園の費用
待機児童問題が社会的にクローズアップされていますが、これは運営されている保育施設がどういった運営をされているかにより、かなり利用料金が異なるからです。
まず認可保育園の保育料金ですが、これは国によって上限が定められています。
全国の各自治体はその基準をもとにして、利用を希望している人の年収をもとにその家庭の保育料を算定します。
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ですので仮に同じ年収の人であっても、住んでいる地域が異なっていると保育料も変わることになります。
認可保育園には公立施設と私立施設がありますが、認可をされていれば保育料はいずれも変わりません。
やや紛らわしいですが、公立の保育所と私立の保育所とでは内部で勤務している職員(保育士など)の給与体系は異なるものの、利用者が支払う保育料は変わらないのです。
前年度に申告した所得をもとに計算されるようになっており、生活保護家庭以外の家庭より数千円~7万円台くらいまでの幅から設定されます。
保育料は3~5歳までの子供よりも0~3歳の未満児の方が高くなっています。
一方で認可外保育所とされる施設においてはそうした制限がないので、保育料はかなり大きな幅があります。
しかも認可を受けていないことで施設の衛生状況や広さ、職員の資格などがバラバラで、中にはひどく劣悪な施設もあったりします。
保育園の選び方
親にとってはできるだけ安くきちんとした施設に子供を預けたいと思うところでしょうが、認可外保育所は認可保育園と比べて価格も高く、環境も悪いということになります。
なおここでいう「認可」というのはそれぞれの地方自治体によって審査をされるもので、施設の広さや資格を持っているスタッフの数、さらに提供される給食の質など、国によって定められた基準を満たしているかで判断されます。
認可を受けることにより自治体から補助金で運営されるようになるので、認可外保育施設は利用者からの保育料によって施設維持をしなければいけません。
認可外保育施設もすべてが悪いわけではなく、認可保育園では行っているところが少ない延長保育や夜間保育、休日保育といったことをしてくれる施設があります。
また入園基準が柔軟であったり、預ける理由や親の収入を問わずに受け入れてくれたりするので、上手に施設選びをすることにより便利に託児をしていくことが可能です。
これから初めて子供を預けたいという場合は、まず自治体の福祉部もしくは福祉課の窓口に相談に行くことで、地域内にある託児施設を紹介してもらえます。
認可外の保育所であってもそうした自治体の窓口には情報が登録されているので、家庭や仕事の都合によりよいところを紹介してくれます。