モンスターペアレントの上手な対処法

夫婦

モンスターペアレントとは

保育士として仕事をしていて、かなりの高確率で遭遇するのがモンスターペアレントです。
通称「モンペ」ですが、これは子供が幼く子育て経験がない未就学児の親が多く行う態度です。

まず「モンスターペアレント」とはどういう人かという事から簡単に説明していくと、これは学校や保育所などの施設を利用している保護者が、自己中心的な要求を一方的に突きつけるということを言います。

お店などではクレームを活かした新たなサービスや商品開発をしていくこともありますが、保育施設の場合にはそのサービスの内容が子供の保育であることから、簡単に解決をすることができないものです。

モンスターペアレントという言葉が登場するようになったのはだいたい2000年くらいからです。
これはそれまで先生や保育士のように子供を預かる仕事に対しての認識が変わり、親が自分の認識で主張をするようになってきたことが影響しています。

実際に保育の現場で勤務をしていてモンスターペアレントと思しき人に出会った経験があるという人は約6割にも上っており、全国どの保育施設にいても遭遇する可能性があります。

モンスターペアレントが来た場合の原因、対処法

保育所内で見かけるモンスターペアレントの種類にはいくつかの特長があります。
まず最も大きいのが「自分の子供だけを特別扱いすることを強要する」ということです。

にわかに信じがたいことかもしれませんが、モンスターペアレントの主張の例として「園内で起こった子供同士のケンカについて、相手の子供や親を一方的に処罰することを求めた」ということや「発表会での子供の配役に文句を言ってきた」というようなことがあります。

自分の子供を大切にしたい気持ちはわかりますが、保育所という場所はあくまでも預かる子供にとって公平な保育をしていく場所なので、そうした自分勝手な主張をいちいち聞き届けていくわけにはいきません。

モンスターペアレントが保育園に来た場合には、まず「一人で対処をしない」ということが重要になります。

モンスターペアレントとなる人の多くは言い返せないだろう人を狙って強く出てくるため、新人の保育士さんが一人で抱えてしまうとそこで心身を潰されるようなことにもなってしまいます。

まずそうした理不尽な主張が寄せられたときには主張内容や時間などを細かく記録し、その上で施設管理者に連絡を通しましょう。

園全体としてきちんと対応することができれば、大抵のモンスターペアレントは最初の段階で引き下がってくれるので、自分一人だけで処置しようとしないということが大切です。

ただ一見理不尽そうな要求でも、保育方法へのヒントがあることもありますので頭からはねつけず、まず冷静に意見を受け止めるようにしましょう。